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時計作家が多く在籍するJHA「日本手造り腕時計協会」とは

#インタビュー ショップ

2017.12.10 15:00

時計作家が多く在籍するJHA「日本手造り腕時計協会」とは

百貨店やクラフトショップ、ハンドメイドイベントでもよく見る手造り腕時計。
その時計作家が多く在籍しているのがJHA「日本手造り腕時計協会」です。
東西分かれているみたいですが、今回は関西の代表秋友さんにお話を伺いに行きました。
私自身作家さんの時計は街で良く見かけていたこともあり、“crafz”という直営店があるのも知っていましたが、JHAとはどういった協会なのかは謎だらけでした。

○そもそもですがJHAはどういった組織なのでしょうか。
□分かりやすくいうと芸能プロダクションです。
在籍している作家は社員というわけでもなく、昔ながらの師弟関係という感じでもないです。
私たちは独立した事業主として接しています。
作家が作りに集中できるように、営業などをJHAが代わりにするなどの環境をづくりをしています。
もちろんたまにはバイト料を払い店頭に出てもらうこともあります。
直接お客様と接してもらうことは、ものづくりの上で大事な事ですので。

○crafzに関しては直営店という扱いですか。
□そうですね。在籍している作家から買い取り、販売しているのと修理を行っています。
“買い取り”というのにはこだわりがあり、商品に対して作家もお店も責任を持つという意味でcrafzも、取り扱って頂く店舗もすべて買い取りでお願いしています。
作家とは商品をこちらが買い取り、逆に時計の部品やパーツを作家に販売するといった流れになっています。
あとは月1回ほどのペースで体験教室を開催しております。(12月、1月は休講)
製作においての一部技法をお教えするので、技法を基に製作された腕時計の無断卸売・販売や
受講内容を第三者に教示するなどは禁止しています。
在籍作家は主にこの体験教室から作家になっています。
ちなみに店舗は12月中に移転する予定です。
○ますます謎な団体に思えてきますね。作家についても伺いたいのですが。
□よく言われますね。現在関西には11名在籍しています。
作家は基本自宅で製作していて、だいたい月50本くらい買い取れる商品を製作できれば
それだけで食べていけます。
作家といってもただただ造っているだけでは独り立ちできません。
販売力や営業力もやはり必要になってきます。
年齢的にも私たちがずっと働けるとは限りませんので、なるべく店舗やイベントで店頭に立ってもらい自ら販売する機会を作っています。

○時計以外にも扱っているのですか。
□最近は時計もですがアクセサリーも製作しています。
といっても時計に近いもので、イメージしやすいバングルなどの手回りのものにはなりますが。
今後はリングの製作も考えています。

関係性や考えなど把握できましたが、聞けば聞くほどなんとまとめたら良いか分からなくなってきます。
秋友さんが初めに例えた、芸能プロダクションが一番しっくりくるかもしれません。
現在日本にはちゃんと続けている作家は100人ほどしかいないみたいです。
たしかにアクセサリーとは違ってつくりが特殊だったり、なかなか手を出しにくいのかもしれないですね。
なので、よりJHAのバックアップ体制には作家さんへの愛を感じます。
秋友さん自身も作家であるので商品をとても大切にされています。
作家さんへの思いを伺い、作家さんのためになる環境づくりが商品を手に取るお客様の喜びに繋がるのだと感じました。
今も雰囲気抜群ですが、新しく移転する店舗も注目です。

http://www.jha-kansai.com/

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