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商標登録ってなに?登録方法や費用について知っておきたいこと

#ニュース

2018.01.14 15:53

商標登録ってなに?登録方法や費用について知っておきたいこと

商品やサービスを提供する側の皆さん、商標登録はされていますか。
普段暮らしているなかではあまり聞かないかもしれませんが、経営者の方などには身近な言葉です。
商標とは簡単に言うと商品やサービスの名前、ロゴなどを指します。
自社商品、サービスなどを他社のものと区別をつけるために登録をすることを商標登録といい、
商標使用の権利を取得するのです。
もちろん企業以外の個人でも登録は可能です。
近頃はネットショップなどが増え、個人でブランドを立ち上げ販売している方が多くなりました。
そうなるとブランド名が同じ、または似ている表記の商品が出てくる可能性もあります。
商標登録がされているとその商標の使用を差し止めることができます。それでも商標の使用を続けている人がいれば、損害賠償を請求することも可能です。
逆に考えると商標登録をしていることで、他人からその商標の使用の差し止め請求を受けたり、損害賠償請求をされたりということが無くなります。
知らずに使用していて突然差し止められてからでは遅いのです。

とはいえ、私たちも“the sacca”をオープンするまですっかり商標登録が頭から抜けていたので急遽商標登録を行いました。
商標についての知識は少しはあったものの、いざ何から始めれば良いのか、全くわからず特許庁のHPを開きました。
商標について・登録の流れ・分類ざっと読みましたが読解力がないのかほとんど理解できませんでした。
とりあえず電話で確認してみることにしました。
特許庁の電話番号:03-3581-1101
電話での確認も問い合わせ内容により内線番号が分かれているみたいです。
音声ガイダンスをそのまま繋いでおくと代表電話に繋がり、要件を話すと各担当の方に繋いでもらえます。
特許庁のHPから必要書類がダウンロードできると教えて頂きました。

1.願書をダウンロードする

https://faq.inpit.go.jp/industrial/faq/search/result/10939.html?event=FE0006
手続きについて分かりやすく載っているサイトです。
こちらの商標の右側Wordをクリックしダウンロードします。
登録する文字により標準文字かそうでないものかを選びます。
the saccaのマークは文字を囲む枠があるので標準文字ではないものをダウンロードしました。
標準文字についても分かりやすく説明が書かれています。

2.登録する商標が使われていないか調べる

当然他の人に登録されていないだろうと思って、確認していませんでした。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopSearchPage.action
サイトのトップページから簡単に検索できます。
一番右を「商標を探す」にし、真ん中に登録したい商標を入力します。
サッカ、sacca、the sacca、ジサッカ全て検索しましたが、出てきませんでした。
文字も当て字ですし、theの読み方もジというなかなか使われないものにしていて良かったです。
という事で誰にも使われていなさそうなので、心置きなく登録作業に取りかかれます。

3.区分、分類を決める

商品、サービスの分類も調べる必要もあります。
このページのPDFをクリックすると、かなりのページ数の分類表がでてくるので自分の商品に合う分類をひたすら探します。
例えばアクセサリーだと14類、飲食物の提供なら43類など。
分類の内容も詳しく確認しないと、○○は除くなど書かれています。
この分類の数で登録にかかる費用が変わります。

4.願書を書く

この段階で私たちは発見しました。
会社が昔提出した商標登録の願書のデータです。
ちゃんとデータとして残してあったのです。
しかも丁寧に記入の仕方まで。。
せっかくなので参考にしました。

赤く囲っている個所は削除して大丈夫みたいです。
特許印紙代は、商標を取る区分の数により異なります。
出願料金:3,400円+(区分数)×8,600円
1つの区分で登録する方は12,000円、区分が増えるごとに8,600円プラスします。
【書類名】【あて先】はそのまま変更しません。
【提出日】は郵送の場合は郵便局に持って行く日、特許庁に持って行く場合はその日を記入します。
【指定商品又は指定役務並びに商品及び役務の区分】の
【第  類】には登録する商標の区分の分類を記載します。
【指定商品(指定役務)】は商品、サービスの詳細を記載します。
【商標登録出願人】の(【識別番号】)は識別番号を取得している人は記載します。
初めての方や、取得していない方は空欄で良いみたいですが、私たちは以前会社で商標登録をしているので識別番号があり記載しました。
【住所又は居所】は会社の場合は登記されている場所、個人で出す場合は住民票のある住所です。
【氏名又は名称】は会社の場合は会社名、個人の方は氏名です。
(【代表者 】)会社から登録される場合は代表取締役の氏名、個人の場合は記載なしです。
【印】は会社の場合は代表者印。個人の場合は苗字の記載がある印鑑を捺します。
【電話番号】連絡の取れる連絡先を記載します。

5.出願する

出願方法は郵送か特許庁に直接持って行くかの2種類です。
出願の前に特許庁に確認を取ることも可能みたいです。
直接特許庁に持って行く場合、窓口で記入漏れなどの最終確認を行ってもらい印紙を購入します。
郵送で出願する場合は、特許庁へ願書をFAXで送ると確認してもらえます。
私たちは郵送のため、電話をしFAXで確認して頂きました。
その際に識別番号の控えがなかったため番号を調べてもらい、郵送の説明もして頂きました。
小さい郵便局では特許印紙が売っていないので、あらかじめ近くの郵便局の確認が必要です。
確実に特許印紙がありそうな新宿の郵便局で、印紙を購入し書留で出願しました。
ゆうパックやゆうメールは、郵便物にはならないみたいなので注意しましょう。
差出日の証明が可能となる書留や簡易書留がおススメみたいです。

だいたい2週間後に「電子化料金納付のご案内」が送付されます。
電子化料金の振り込みが済めば出願完了です。
あとは審査を待ちます。

今回は自分で出願しましたが、登録を全て代理で頼んでいる方も中にはいます。
少し料金はかかりますが、面倒な作業も全てお任せできるのは結構助かるかもしれません。
どちらかというと早い者勝ちなところもあるので、なるべく早めに登録はしておいたほうが良さそうです。
いざ登録するときに名前が使われていました、と知り変更せざるを得ない人はたくさんいます。
私たちも審査が必ず通るとは言い切れません。
登録料も安いものではありませんが、差し止められるとその名前では仕事ができなくなります。
まだ登録をされていない方はこれを機会に考えてみてはどうでしょうか。

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